果樹栽培ガイド

トロピカルフルーツは、南国でしか育たないと思われがちですが、家庭で栽培し収穫することができます。おいしかったフルーツの種を蒔いて育てること(食べまき)もできます。ここでは、熱帯果樹を中心とした果樹の特徴や栽培方法を紹介します。

果樹栽培ガイド

熱帯果樹

ピンク色のかわいい花が咲き、ビタミンC豊富なチェリーのような赤い実がなる。
果物の中でも栄養価ナンバーワン、クリーム質の果肉は森のバターと呼ばれている。
実はフルーツとして葉はグアバ茶としても利用できる健康果実。
ブドウの巨峰とそっくりな実が鈴なりに幹や枝に直接なる奇妙な果樹。
輪切りにすると切り口が星型の見た目も楽しい実がなる。
ハート形をしたうろこ模様があるおもしろい果実で食味から木になるアイスクリームと呼ばれている。
一夜限りの大きな白い花が咲き、真っ赤な実がなるサボテン。
時計の文字盤に似た花が咲き、紫色の卵のような実がなるつる植物。
トロピカルフルーツの代表格、黄色い瓜のような実がなる。
パイナップルとバナナとリンゴを混ぜたような味がする果実、花も食べることができる。
紫色のしましま模様の果実はまるでメロンのような味がする。
バター質の果肉はトロピカル風味、耐寒性に優れており屋外でも栽培できる。
とても甘い滑らかな果肉は洋ナシやマンゴーなどを混ぜ合わせたような味、ミカン科の果樹。
世界三大美果の一つ、宮崎の「太陽のタマゴ」で有名になったウルシ科の植物。
酸っぱいものが甘くなる不思議な果実。
中国原産の楊貴妃が好んだ果物、うろこ状の皮で剥くと白く芳香がある実が特徴。

一般果樹

花が咲かない不思議な植物、漢字で書くと無花果。たくさんの品種があり、色や味もさまざま。
キラキラ光る銀色の葉が綺麗、実も葉も楽しめる大人気果樹。
ニュージーランドの国鳥キウイバードに形が似た実のなるつる植物。
花も実も紅葉も楽しめる家庭果樹人気ナンバー1。

熱帯植物共通の栽培マニュアル

冬は室内へ取り込むため鉢植えで管理します。生育適温期の春から秋は戸外で日に当て、冬は室内の日当たりの良い場所で、できれば冬越し温度を保ち、耐寒温度以下にならないように管理します。水はけのよい用土を使い、成長期は鉢土が乾いたら水をたっぷりとやり、冬は乾かし気味にします。

果樹名 生育適温 冬越し温度 耐寒温度
アセロラ 25~30℃ 15℃ 5℃
アボカド 15~33℃ 5℃ -5℃
グァバ 23~30℃ 5℃ 0℃
ジャボチカバ 15~30℃ 15℃ -3℃
スターフルーツ 25~30℃ 10℃ 5℃
チェリモヤ 18~25℃ 5℃ -2℃
ドラゴンフルーツ 25~30℃ 8℃ 3℃
パイナップル 25~35℃ 10℃ 5℃
パッションフルーツ 25~30℃ 8℃ 3℃
パパイヤ 25~30℃ 15℃ 5℃
マンゴー 25~35℃ 15℃ 5℃
ミラクルフルーツ 23~30℃ 15℃ 10℃
ライチ 15~30℃ 8℃ 3℃

地球温暖化の影響や近年の台風未上陸により、南国のくだものは育てやすくなっています。