ホワイトサポテ

分類 ミカン科 カシミロア属 常緑高木
原産地 メキシコ~中央アメリカ高地
耐寒温度 -3℃

ホワイトサポテ(White Sapote)は、別名、メキシカンアップル、シロサポテとも呼ばれ、白いクリーム状の果肉で外見は緑色の柿のような形をしています。「サポテ」とは「柔らかくて甘い果実」という意味があり、なめらかな果肉は洋ナシやマンゴー、バナナなどを混ぜ合わせたような味で非常に甘く美味しい果物です。ビタミンA、C、葉酸、カリウム、カルシウムなど栄養素を多く含んでいます。しかしながら、果皮が薄く傷つきやすいうえ完熟してやわらかくなると日持ちしない等の理由でほとんど流通しておらず知名度が低いです。木はパキラの葉に似ており観賞価値もあり、耐寒性も比較的強く育てやすい果樹です。結実年数は、接木苗で2~3年、実生からだと7~8年くらいです。

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ホワイトサポテ

品種・種類

国内に導入されている品種は40種類以上あり、花型で3種類の系統に分かれます。※ブラックサポテという名前がよく似た果物はホワイトサポテとはまったくの別物でカキノキ科です。

  1. タイプ1→花粉極小、子房が大きい
  2. タイプ2→花粉あり、子房が小さい
  3. タイプ3→花粉あり、子房が大きい

タイプ1の品種は大果になるが、タイプ2かタイプ3の品種を受粉樹として使わないと結実しずらい。花粉があるタイプ2、タイプ3は一本で実がなります。どの品種も花粉のある多品種を受粉樹に使うとたくさん結実し、より大きな実がなります。以下は代表的なおすすめ品種を紹介します。

クシオ(Cuccio)
タイプ1。果実は200~450gで若木でも結実する豊産性。糖度16~20度で食味良く優れた風味。果皮の近くはほろ苦い。
スマザーズ(Smathers)
タイプ1。果実は最大700gにもなる大型品種。樹は寒さに強く葉の裏に産毛が生える。
ゴールデングローブ(Golden Globe)
タイプ2。果実は150~300gで糖度16~20度と高く食味も良い。果皮も果肉もその名のとおり成熟すると黄金色になる。
バーノン(Vernon)
タイプ2。果実は150~200gで豊産性。食味良く熟しすぎても苦くならない。花がたくさん咲き花粉も多いため受粉樹としても優秀。
モルツビー(Maltby)
タイプ3。果実は100~300gで豊産性。追熟前の硬い状態でも食べることが出来る。受粉樹としても優秀。

特徴

高さ15メートル以上になる常緑高木です。鉢植えでは1.5m前後です。熱帯果樹のなかでは耐寒性が強く、成木であれば冬に気温がマイナスならない地域で戸外での栽培ができます。根は浅く横に伸びていく性質があるので植える場所には注意しましょう。
ホワイトサポテの木

葉は観葉植物のパキラのように、掌状複葉で3~5枚の小葉で形成されています。 葉には血圧降下作用があり煎じてお茶に利用したり、新芽はとてもやわらかくタラの芽の様に食べることもできるそうです。
ホワイトサポテの新芽
とてもやわらかいホワイトサポテの新芽

2~4月頃の早春に小さな白い花が前年度の葉腋から先端に向かって咲きます。花は両性花ですが自家結実性が弱く品種により花粉がほとんどない品種もある為、花粉のある異品種を混植したほうがよいでしょう。
ホワイトサポテの花
花粉があるタイプのホワイトサポテの花

果実は受粉後7~8カ月でテニスボールくらいの大きさ7~10cmほどになり、黄~緑色です。果肉はなめらかなカスタード状でとても甘く独特な芳香があります。品種や熟し具合により苦味が強くなることもあります。種子は比較的大きめで1~5個入っています。
ホワイトサポテの果実と種子
柿のような形をした緑色の果実。中はやわらかくなめらかな果肉です!極甘!!

タネの蒔き方

完熟した果実を食べたその日に種を蒔きます。繊維質に覆われた硬い殻の中に種が入っているので、傷つけないように慎重に取り出します。

ホワイトサポテの種子
殻を剥がすと左上のような感じです。種子はころっとした大きいものを選びましょう。未熟で小さいものやぺらぺらした右上の2つのような種子は避けましょう。多胚性のタネだった場合は親とほぼ同じ形質の苗になる可能性が高いです。※バーノン等の品種は多胚性との情報があります。

殻から取り出した種子を肥料分のない清潔な種まき用培養土や赤玉土などに蒔きます。少し種がみえる程度に軽く土をかぶせておきます。発芽するまでは用土が乾かないように管理しましょう。発芽率は非常によく、1週間ほどで発芽します。

ホワイトサポテの発芽
種まきして約1週間で発芽確認!!

ホワイトサポテの実生苗
発芽後、更に1週間たつとこんな感じ!ニョキニョキ伸びてきます!

栽培のポイント、冬越し

生育適温は15~30℃です。生育適温期は戸外の日当たりの良い場所で管理します。乾燥には強いですが、果実の生育中は水切れがないよう注意しましょう。秋に平均気温20℃以下になれば、乾かし気味に管理すると花芽分化が促進されます。害虫はミカン科なのでアゲハチョウの幼虫に注意しましょう。冬は成木になると寒さに強くなりますが幼木の頃は平均気温15℃以下になったら日当たりの良い室内で乾燥気味に管理します。

用土と肥料、水やり

排水性の良い栽培用土が適しています。市販されている果樹用培養土で問題ありません。野菜用の土7、鹿沼土3の配合などでもよいでしょう。肥料は4月、6月、8月に骨粉入り油粕などの有機質肥料を少し控えめに与えます。成木にはカリ分を多く秋に与えてやると充実した花芽がつきます。 水遣りは表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。開花期と果実育成期には乾燥しすぎないようにします。

仕立て方と剪定、植え替え

開心自然仕立てで、基本となる枝を3本ほどきめて育てていくとよいでしょう。剪定は、冬に鉢を移動する直前の11月頃がよいでしょう。この時期に果実が付いている場合は収穫と同時に行います。結果枝は基部からカット、徒長枝は強く切り戻し、込み合った枝、同じ枝から複数発生している枝などは間引きます。枝を横に広げていくように仕立てていくと結実が早くなります。 植え替えは、鉢植えの場合は、数年おきに根が回ってきたり鉢とのバランスが悪くなってきたら鉢増しを兼ねて植え替えてやります。植え替えや植え付けの適期は3月~6月です。

ホワイトサポテの苗
ホワイトサポテ苗 スマザーズ 接木苗

人工授粉

風や虫などによって受粉されますが、人工授粉を行ったほうがよいでしょう。雄しべに花粉がある品種は基本的に1本で結実します。花粉がほとんどない品種は花粉のある品種を同時に育てて、梵天や筆などで交互に人工授粉させましょう。たくさん結実したら1果房1果を目安に摘果します。
ホワイトサポテの人工授粉
花粉のある品種であれば自家結実する(タイプ2、3)

ホワイトサポテの幼果
受粉が成功するとふくらんでくる!大きい実になりやすいのは花粉のない品種(タイプ1)

収穫と食べ方

開花後およそ180日(中生Cuccioの場合)で収穫が目安です。果皮の色の判断では収穫時期が難いので、実を手で触ってポロッと外れるようになると適期です。実は触って硬いようであれば常温でやわらかくなるまで追熟させます。3日~1週間程度で柔らかくなります。柔らかくなったら冷蔵庫で冷やして食べましょう。

ホワイトサポテの果肉
完熟すると柔らかく、とても甘い!なめらかな果肉です!!

半分に切ってそのままスプーンですくって食べたり、メロンのようにカットしても綺麗ですね。
ホワイトサポテの果肉
ホワイトサポテ セッパー(R) ルーク

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