ペピーノ

分類 ナス科 ナス属 常緑多年草
原産地 アンデス高地、ペルー、エクアドル
耐寒温度 5℃
生育適温 18~24℃

ペピーノ(pepino)は、アンデス山脈地域で栽培されているナス科の植物です。ここ数年徐々に人気が高まっています。特にニュージーランドでは一般的な果物(野菜)で、甘くジューシーでスイカとメロンを合わせたような味がします。食感は洋ナシのような感じがします。語源はスペイン語で、甘いキュウリ(ペピーノ・ドゥルセ)という意味です。日本には1980年頃に導入されました。アンデス高地原産のため涼しい環境下では旺盛に成長しますが高温には弱く、また霜にも弱いので、多年草ですが一年草として扱われることが多いです。栽培は、丈夫で育てやすく簡単です。また年2回、夏と秋に収穫ができます。 結実年数は、苗からで3~4ヶ月程度。

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ペピーノ

品種・種類

主にニュージーランドで優良品種が作り出されているようです。種類は大きく分けて収穫期が、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)に分かれています。

ゴールドNo.1(ゴールドナンバーワン)
早生種。糖度も高く豊産性。生食、炒め物など万能品種。初心者におすすめ。
ロイヤル
早生種。ゴールドNo.1と肩を並べるおいしさ。生食、ジャム、スイーツなどの加工にも向く。
アップリンミミー
中生種。ハート型の果実がなり鑑賞性に富む。ほのかにリンゴの香りがする。
モンローダンス
中生種。果実が細長い。青いうちに収穫してお漬物にしてもおもしろい。
ゴールドボーイ
晩生種。ゴールドNo.1の改良種。糖度がたかく、よりフルーティーに進化。
ハローイブニング
晩生種。果肉がオレンジ色。生食、サラダ、スイーツ向き。
ゴールドQ(ゴールドキュー)
晩生種。熟しても食感がよく糖度も高い。
エルカミーノ(El Camino)
早生種。果実の先が尖り果皮に紫の斑が目立つ。ニュージーランドの普及種。
ミスキ(Miski)
早生種。矮性品種。糖度もあり香りがよく豊産性。ニュージーランドの普及種。

ペピーノ ロイヤルカスタード
ペピーノ ロイヤルカスタード 鉢植えでも鈴なりに実がつく!! ペピーノ ロイヤルカスタードの収穫適期
ペピーノ ロイヤルカスタードは収穫適期がわかり易く果実がうっすら黄色く色づき、紫色の線が浮き出てきたら食べごろのサイン。

特徴

高さ1mほどになる常緑多年草です。茎は小さな突起があり、成長すると木化します。葉は長さ10cm程度の楕円型でやわらかい毛に覆われています。

ペピーノの木
ペピーノの幼果

花は青紫色で直径1.5~2cm前後、房状に5~10花ほどつく両性花です。1房に1~6果くらい結実します。果実は卵型で大きさ10~15cm程度、多汁質でほのかに芳香があります。果皮は品種により様々で一般的には、始めは緑色で熟してくると黄色に紫色の縦縞模様の斑が入ります。種子は非常に小さく、実の中心部分に複数入っています。春~夏と秋に収穫できます。

ペピーノの花
ペピーノの花 (ペピーノ・ドルチェ) ナスの花に良く似ている

ペピーノの果実

タネの蒔き方

完熟果実から採種して充分に乾燥させます。そのまますぐに種を蒔いても良いですが、採りたての種は発芽率が悪いそうなので休眠させてやります。乾燥剤とともに密閉容器に入れ冷蔵庫で保存します。来春に蒔くと良いでしょう。蒔き方は、種まき用培養土など清潔な土に蒔き軽く覆土します。発芽までは土が乾燥しないように管理します。発芽温度は22~25℃前後で、2~3週間で発芽します。ペピーノの種子は発芽率が悪いそうです。

ペピーノの発芽

栽培のポイント、冬越し

日当たりを好みます。アンデス高地原産で暑さに弱く27℃以上になると成長が鈍り花も咲かなくなります。生育適温は日中温度18~24℃、夜間温度13~17℃です。10℃以下になると生育を停止します。春~秋までは戸外の日当たりの良い場所で管理します。夏は半日陰の場所に置くか、約50%の遮光をします。冬は最低気温が10℃以下になったら室内の明るい窓際で管理します。立枯病や連作障害予防のため、できれば毎年株を更新するほうが良いでしょう。

用土と肥料、水やり

有機物が多く含まれる肥沃な用土を好みます。用土は、野菜用培養土などを使います。肥料は、4~9月の間に3~4回に分けて骨粉入りの発酵済み油粕などの有機質肥料を規定量施します。窒素分控えめリン酸分が多めの割合が良いでしょう。水遣りは、土の表面が乾いたらたっぷりとやります。葉っぱがしおれかけてきたら水遣りをするくらいでちょうど良いです。果実が肥大しきったら糖度を上げるために控えめに水遣りをします。

仕立て方と剪定、植え替え

3本仕立てで育てます。主枝と脇枝の2本を決めて伸ばしていきます。不要なわき芽は摘みとります。わき芽がたくさんでやすい性質があり、放任してしまうと着果しにくくなります。植え付けは、ペピーノは深く広く根を張るため深さのあるプランターなどが適しています。また土がいつまでも湿っている状態が苦手なので鉢底石は多めに入れてやります。8~10号鉢に植え付け、支柱を立てて倒れないように固定します。行灯支柱でも良いでしょう。剪定は、春の収穫後に株元から10~15cm程度に切り戻してやります。小さく若い葉を残して痛んだ大きな葉は全て取り除くと良いでしょう。冬越ししたら連作障害予防のため植え替えてやります。もしくは、挿し木で株の更新をしたほうが良いでしょう。

ペピーノの鉢植え
三本仕立て鉢植え

増やし方

挿し木で増やします。枝を5~8cm程度に切って挿し木用培養土や赤玉土などにさします。用土は乾かないようにして日陰で管理します。1ヶ月ほどで発根します。新芽が動き出したら植え替えて通常の管理をします。適期は5月頃です。

病害虫

アブラムシ、ハダニ、オンシツコナジラミが発生する場合があります。特にハダニに弱いため、水遣りのときは葉水も忘れずに行いましょう。霧吹きをつかってこまめに吹き飛ばすのも効果的です。オンシツコナジラミの駆除にはスミチオンを散布すると良いでしょう。

人工授粉

両性花で自家結実しますが人工授粉を行ったほうが結実率が上がります。毛筆などで花を軽く撫でて受粉しましょう。たくさん結実したら1房に2~3個になるよう大きな実を残して、ほかは摘果します。

着果促進

花が良く咲いている日の午前中にトマトトーンを散布するとよいでしょう。

収穫と食べ方

黄色く色づいてきたら収穫します。収穫後、2~3日追熟させ少しやわらかくなったら食べごろです。乾燥のあと急激に水を吸収してしまうと、実が割れてしまうこともありまが問題なく食べれます。そのままカットして生食します。糖度が低いものは野菜としてサラダなどに利用します。すぐに食べない場合は、10~12℃で貯蔵すれば長持ちします。縞模様が出る品種の場合は食べごろを過ぎて表面の縞模様が薄くなってくるとエグミが増します。

ペピーノの果肉

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