ポポー

分類 バンレイシ科 アシミナ属 落葉高木
原産地 北アメリカ東部
耐寒温度 -30℃

ポポー、ポーポー(pawpaw)は、別名、アケビガキとも呼び果実の形がアケビに似ています。独特の熱帯フルーツ風味の香りがあり果肉はバター質でねっとり、甘味が強く柿とバナナを混ぜたような味がします。その特徴から「森のカスタードクリーム」とも呼ばれています。1945年頃ポポーは一般的な果物だったのですが、他の果物に比べて熟すスピードが早く日持ちしないため、現在日本では取り扱う農家がほとんどなく「幻のフルーツ」となっています。豊富な栄養とアミノバランスに優れており、アメリカでは美容食としても人気があるそうです。花も葉も美しく秋には紅葉も楽しめてるので庭木としても魅力的です。耐寒性は非常に強く全国的に戸外で栽培することができる熱帯果樹です。結実年数は、接木苗で2~3年、実生からだと4~6年くらいです。

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ポポー

品種・種類

在来種は品種名がないものや実生苗が多くあります。しかし、明治時代に国内に持ち込まれたこともあり栽培の歴史は古く、中には無名品種で、300~500gの巨大な実がなるものもあります。以下は名前が付いている代表的なおすすめ品種を紹介します。

ポポー ウェールズ
ウェールズ
ポポー サンフラワー
サンフラワー
ポポー ウィルソン
ウィルソン
ポポー ミッチェル
ミッチェル
ポポー マンゴー
マンゴー
ウェールズ
国内で普及している品種。果実は350gほど、果肉はオレンジ色。成熟期は9月下旬から10月上旬。インディアナ州原産。
サンフラワー
アメリカの果樹園で最も多く栽培されている品種。果実は220gほど、果皮は黄色、果肉は乳白色、種は少なめ。成熟期は9月下旬から10月上旬。カンザス州原産。
ウィルソン
果実はやや小さく150gほど、果皮は黄金色で美しい、果肉は黄色。成熟期は9月中旬~下旬。ケンタッキー州原産。
ミッチェル
最大450gにもなる超巨大な果実がなると評判の品種。果肉は黄色でバナナのような香りがある。成熟期は9月。イリノイ州原産。
マンゴー
その名のとおりマンゴーのような風味。果実は最大360~400g、長さ10~15cmにもなる巨大果。成熟期は9月。成長が早く壮健な品種。ジョージア州原産。
デイビス
果実が長く15cm程度、果肉は黄色、種は大きめ。成熟期は10上旬。ミシガン州原産。

特徴

高さ5~10メートルになる落葉性高木です。鉢植えでは1.5m前後です。アテモヤやチェリモヤといったポポーの仲間たちに比べ耐寒性が非常に強く戸外での栽培ができます。また、若い枝葉には、アセトゲニンという殺虫成分が含まれており害虫にも強いそうです。葉は大きく綺麗です。秋になれば黄葉し、冬になれば落葉します。枝はやわらかく折れやすく、苗のころは根の張りもあまり良くないため、丁寧に扱いましょう。

ポポーの実と葉

花芽は枝の基部の葉腋(葉の付け根部分)につき、葉が出てくる前に開花します。花は始め緑色ですが数日でチョコレート色になり下向きに咲きます。開くと4cmほどにもなり、雄しべより先に雌しべが成熟します。さらに自家不結実性が強く1品種だけでは結実しにくいので、他の品種または遺伝子の異なる株を2種類用意したほうが結実が安定します。果実は大きさ10~15cmほどで黄~緑色です。果肉はねっとりとしたバター質で独特な芳香があります。

ポポーの花

タネの蒔き方

種は冬の寒さを経験しないと発芽しないため、冷蔵庫で擬似的に冬を経験させます。種は3日間乾燥してしまったら発芽率が20%以下になるそうです。ですので、果実を食べたら種を綺麗に洗い、すばやく濡らした新聞紙または軽く湿らせたミズゴケで種をくるんでジップロックなどの小袋に入れます。そして、冷蔵庫で3ヶ月くらいの間冷やします。できればカビがきてないか定期的にチェックをしたほうがよさそうです。カビそうだったらその都度、綺麗に洗います。十分に低温の期間を過ごしたら、冷蔵庫から取り出して種を蒔きます。赤玉土や種まき用培養土に蒔きます。覆土して発芽までは土が乾燥しないように管理します。発芽には25~30℃前後の温度が必要です。時期や条件が整って、うまくいけば2週間~2ヶ月くらいで発芽します。

栽培のポイント、冬越し

戸外の日当たりの良い場所で管理します。枝がやわらかく折れやすいのと落果を防ぐために強風の当たらない場所が適しています。実生から育てる場合は最初の1~2年間は紫外線に弱いため直射日光を避けます。苗を植えつけて2年くらいは生育がゆっくりしていますが、成木になるに従い樹勢が強くなっていきます。問題となる病害虫はほとんどなく無農薬で栽培できます。比較的温暖な地域での栽培が適していますが、耐寒性は非常に強いので全国的に戸外で冬越しできます。

用土と肥料、水やり

保水性がよく肥沃なやや粘土質の用土を好みます。用土の配合は、赤玉土3、真砂土3、腐葉土3、川砂1など。市販の園芸用培養土5、赤玉土5でもよいでしょう。肥料は4月、6月、8月に骨粉入り油粕などの有機質肥料を規定量与えます。 水遣りは表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。幼木のころは、水切れしやすいので注意します。

仕立て方と剪定、植え替え

変則主幹形仕立てで、基本となる枝を3本ほどきめて育てていくとよいでしょう。剪定は、徒長枝は強く切り戻し、込み合った枝は間引きます。枝を横に広げていくように仕立てると、結実が早くなります。成木になり実がつくようになった株は、前年枝の中ほどに花芽がつくので、長く伸びた枝先を約3分の1程度切るだけにします。剪定の時期は、幼木のころは8月~9月、成木になってからは12月~1月にします。剪定せずに放任してしまうと樹高が高くなり、直立したような形になってしまいます。植え替えは、鉢植えの場合は、数年おきに根が回ってきたり鉢とのバランスが悪くなってきたら鉢増しを兼ねて植え替えてやります。植え替えや植え付けの適期は3月です。

ポポーの苗
ポポーの苗

人工授粉

風や虫などによって受粉されますが、人工授粉を行ったほうがよいでしょう。花は両性花で、雄しべより先に雌しべが成熟します。花の中心部分に5~7本の雌しべがありそれを取り囲むように雄しべの群れがあります。開花して3~4日くらいで雌しべの機能がなくなったころに雄しべから花粉がでてきます。受粉する花がチョコレート色に変化したときくらいに、先に咲いた花の雄しべの花粉を利用して綿棒や筆などで受粉します。花数が少ない場合は、先に咲いた花の雄しべの花粉を紙などに包んで冷蔵庫で保存します。あとから咲く花の雌しべにその花粉を受粉させます。2品種以上あれば別の樹の花粉を使います。たくさん結実したら、葉数が10枚につき1果を目安に摘果します。

ポポーの人工授粉

収穫と食べ方

熟すと自然落果します。もしくは、果実が色づきやわらかくなったら収穫します。収穫後、涼しい場所で2~3日追熟させると甘味が増します。追熟し香りが強くなったころが食べごろです。半分に切って食べましょう。

ポポーの果肉
甘みが強く実の大きい豊産性品種 ポポー プロリフィックスの果肉

ポポーの果肉
バナナのような芳香を放つ懐かしい果実

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