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フェイジョア

分類 フトモモ科 フェイジョア属 常緑低木
原産地 南米ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部
耐寒温度 -10℃
生育適温 26~32℃

フェイジョア(feijoa)は、亜熱帯地域原産の果樹で主にニュージーランドで栽培されています。フェイジョアの名前の由来は植物学者フェイホアに因んだものです。別名、パイナップルグアバとも呼び、果実はパイナップルとバナナとリンゴを混ぜたような味で甘い香りを漂わせます。また、エキゾチックで華やかな花はエディブル・フラワー(edible flower)として食用にも利用できます。日本に導入されたのは昭和初期頃で、当時はフルーツとしてではなく南国の花木として扱われていました。近年では、花も実も楽しめる果樹として認知され人気が高まっています。栽培は、耐寒性があり関東中部以西であれば一年中、戸外で育てることができます。生育は旺盛で病害虫の心配もほとんどなく家庭栽培におすすめです。結実年数は、苗で2~5年、実生で3~10年です。

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フェイジョア
フェイジョア:マンモス

品種・種類

品種は30種類以上あり、実生苗もよく出回っています。正体不明の実生苗でも良質なものは沢山あります。自家結実性があるもの以外は2品種ないと結実しません。実生の場合は遺伝子が違う別株があれば問題ないでしょう。早生品種は10月中旬~下旬、中生品種は11月上旬~中旬、晩生品種11月下旬~12月上旬に果実が成熟します。以下によく流通しているおすすめ品種を紹介します。

クーリッジ(Coolidge)
晩生品種。自家結実性あり。大果。豊産性。授粉樹にも最適。定番品種。
トライアンフ(Triumph)
晩生品種。自家結実性なし。中果。豊産性。樹勢は強い。肉質はやや粗め。貯蔵性が良い。
マンモス(Manmmoth)
中生品種。自家結実性なし。大果。多汁質で香り高い。貯蔵性はよくない。
アポロ(Apollo)
中生品種。自家結実性あり。大果。樹勢は強い。甘味も強く香りも良い。人気品種。
マリアン(Marion)
中生品種。自家結実性なし。中果。果皮はなめらかで酸味がありマイルドな風味。
ジェミニ(Gemini)
早生品種。自家結実性あり。中果。豊産性。味が濃厚。矮性の立性樹形。
ヴァリエガタ(Variegata)
クリーム色の斑入り品種。マニア向け。

特徴

高さ3~5mになる常緑低木です。鉢植えでは樹高1mほどです。葉は楕円形で長さ5~8cm、表面は光沢のある緑色をしており、裏面は綿毛があり白っぽくみえます。4月下旬頃から新芽が動き出し5~9月まで伸長します。

フェイジョアの大木

花は赤色で大きさ4cmほど、枝先に数個つき6~7月頃に開花します。開花した花は数日間、咲き続けます。両性花で1つの花に雌しべと雄しべがあり、中央の雌しべを取り囲む雄しべは先端が黄色く目立ちます。花弁は、表面は白色、内側は赤色、肉質で甘酸っぱく食用になります。果実は大きさ3~10cm、重さ50g~200g前後、卵型~楕円型です。果皮は緑色で熟すと赤みを帯びた淡緑色になります。果肉は多汁質で甘く、パイナップルとバナナとリンゴを混ぜたような香りがしてとても美味です。種子は小さくイチゴの種のような大きさで複数入っており、食べるときは気になりません。

フェイジョアの花
フェイジョアの果実

タネの蒔き方

完熟果実を食べた日に蒔きます。種は非常に小さいので慎重に作業をします。そのまま種まき用培養土などに蒔き、用土は乾かさないように管理します。

フェイジョアの実の断面
フェイジョアの種子

発芽率は非常に良く、時期がよければ1~2週間で発芽します。たくさん発芽したら間引いて元気のよいものを育てましょう。フェイジョアは挿し木で増やすのが困難なため、たくさんの苗を作りたい場合は実生がおすすめです。

種まきの記録

フェイジョアの発芽
発芽後、数日の小苗。5月6日。
フェイジョアが発芽して数ヶ月
発芽後、数ヶ月の小苗。同年の7月12日。
フェイジョアが発芽して翌年
発芽して1年後の9月20日。
植え替えが必要です。元気のよい苗を育てます。
フェイジョアが発芽して3年後
苗の選別、植え替えを繰り返し8号鉢になりました。
発芽して3年後の5月12日。蕾発見!!

栽培のポイント、冬越し

日当たりを好みます。生育適温は26~32℃です。一年中、戸外の日当たりのよい場所で育てます。梅雨時期に開花するので、受粉率を上げるため雨の日は軒下に移動するなどの雨除け対策をしたほうが良いでしょう。冬は、耐寒性はありますが、寒風が当たらない場所に置き、ある程度の防寒対策をしたほうが無難です。幼木のころは室内へ取り込んだほうが安心できます。厳しい寒さに当たると落葉してしまい、翌年の花つきが悪くなります。

用土と肥料、水やり

水はけの良い肥沃な用土を好みます。用土の配合は、赤玉土6、腐葉土3、川砂1など。市販の園芸培養土と赤玉土を等分で混ぜても良いでしょう。肥料は、3~10月までの生育期間中は切らさないように骨粉入り有機質肥料などを規定量施します。水遣りは、過湿を嫌うので用土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。夏場は水切れしやすいので注意します。

仕立て方と剪定、植え替え

主幹形仕立てにします。基本となる主枝と側枝2本ほどを決めて育てていきます。剪定は6~7月に、徒長している枝や込み合った枝、地際からでている枝などの不要枝を間引き、主枝は全体の3分の1程度、側枝は半分程度の長さに切り詰めます。フェイジョアは萌芽力が非常に強いのでジャンジャン剪定しましょう。植え付けは、7号以上の鉢に植えつけます。ポット苗の鉢底に根が回っている場合は、根鉢の底面をある程度切って植えつけます。苗が長すぎたら植え付け時に、高さ50cm程度に切り戻しておきます。植え替えは、根が詰まってきたら鉢増しも兼ねて2年を目安に植え替えてやります。 観葉植物やインテリヤ用としてロウソク型やスタンダード型に仕立てるのもオシャレです。

綺麗に仕立てられたカッコイイ フェイジョア

人工授粉

晴れた日の午前中に人工授粉をします。自家結実性がある品種でも別株の花粉で受粉したほうが質の良い実がなります。雄しべから花粉が出たのを確認したら、やわらかい筆や耳かきの先のふわふわ(梵天)で花粉を採って別株の花の雌しべ(柱頭)につけてやります。もしくは、受粉用に1つの花をちぎって別株のそれぞれの花に擦り付けていきます。1つの花の花粉でおよそ10花の受粉ができます。受粉が成功すると数日後に花の下にある子房がふくらんできます。

フェイジョアの受粉
フェイジョアの幼果

収穫と食べ方

収穫期になり熟してくると自然落果します。落ちたものは完熟しており、すぐに食べられます。まだ木になっている果実を収穫した場合は、室温(15~20℃)で追熟させます。2週間ほどすると香りが強くなってきて、果実がやわらかくなり食べごろとなります。半分に切って果肉が黄色~黄褐色になっていれば丁度よく、茶色っぽくなっていると熟しすぎています。収穫後すぐにビニール袋に入れ冷蔵保存すれば1ヶ月くらいは貯蔵することができます。

フェイジョアの果肉
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