果樹の自家栽培
トロピカルフルーツを筆頭に果物は果物屋さんにいけばたいていのものは手に入ります。けれども、自分で育てると市販のフルーツでは得られない楽しみが待っています。
完熟したおいしい状態で食べることができる
プロの生産者は、消費者へ届くまでの流通期間を計算に入れて、適熟期よりも早く収穫しています。特に輸入されているフルーツは早どりのせいで追熟してもあまりおいしくならないのが現状です。趣味でつくる場合は、そのような制限がないため、完熟になるまでじっくり育てて収穫できるので、最高においしい状態のものが味わえます。
珍しいフルーツを味わえる
海外の珍しいトロピカルフルーツなどは、輸送性や植物防疫上の問題ため、現地でしか味わうことができません。痛みやすい種類や病虫害を受けやすい種類、扱いにくいもの、管理が難しいもの、大量生産に向かないものなどの理由で、スーパーや果物屋さんに出回ることがないフルーツもたくさんあります。その点、自家栽培では、なかなか流通することのない珍しいフルーツも選択できます。逆に言えば、自分で育てなければ味わうことができないフルーツもあるのです。
自家栽培なので安心して食べられる
大量生産では困難な無農薬栽培が、小規模な家庭では、工夫次第で、できるだけ薬品を使わずに育てることができます。市販の果物より、収穫までの過程をすべて周知している自家栽培で作ったものは安心して食べられます。
観賞用としても楽しめる
果実を収穫するだけが目的ではなく、特にトロピカルフルーツなどは、葉や花も美しい種類も多くあります。観賞性の高い種類を選んで、きれいな鉢に植え、盆栽仕立てにしたり、紅葉も楽しめるジューンベリーなどを玄関前のシンボルツリーにするのもよいでしょう。鉢花や観葉植物とおなじく観賞用として楽しむことができて、おまけに果実も食べることができるのです。